長崎県神社庁 木太刀の舞

木太刀の舞【松浦市御厨町寺之尾免 八幡神社】

14.JPG 松浦市御厨町寺之尾免「八幡神社」にて、12月15日の例祭で、平戸神楽と共に奉納される舞。大きな木製の太刀を抱えて舞われ、所作は平戸神楽と同様である。

 木太刀は15戸の氏子中の有志により作られ、イタビの木を長さ140cm・太さ40cm位に全て手彫りにて作成する習わしとなっている。

 舞の起源は不詳であるが、江戸時代から続くと伝えられ、一説にはイタビの木は櫟(くぬぎ)の代用品として用いられたとも伝えられる。その年奉納される木太刀は大きいほど来年は豊年であると信仰され、昨今の大きさとなったものと思われる。

 木太刀の大きさと、その重さに苦労して舞う神職(また、その子弟)の姿に、氏子は喜び、神人和楽の麗しい姿を表す。毎年の祭礼に氏子の真心を捧げ、御神徳の下に家内安全・五穀豊饒を祈って今日まで伝えられている。

 また、木太刀と共に、やはりイタビの木で作られる弓が奉納される。その大きさは、梁まで届くほどで、これも以前は神職が手にとって苦労して神楽を舞っていたと伝えられる。その弓弦は、麻紐で作られるが、奉納した後は氏子が持ち帰り、鳥を捕獲する罠に使用していた。

 さらに、当神社の本殿の注連縄を麻紐で作られる習わしがあることも興味深い。