長崎県神社庁 獅子舞

長与吉無田郷の獅子舞【長与町吉無田郷 麻利尊支天王神社】

4.JPG 西彼杵郡長与町吉無田郷(よしむたごう)に伝わる獅子舞は、文化文政年間に長崎の矢上中尾村から伝わった。それ以前は吉無田郷では浮立 (ふりゅう) が行われていたが、多くの人数が必要なために当時戸数七十戸の部落では浮立を出すことが負担になっていた。

 そこで「長崎くんち」の出しものであった矢上の獅子舞を見て、少人数でも見栄えする出しものを探していた吉無田郷の人々は深く感銘し、中尾へ教えを請い長与の獅子舞が始まることとなった。現在は10月の麻利支尊天王神社の例祭日に奉納される。

 獅子は二人立ちで、笛・鉦 (かね)・太鼓の調子に合わせて玉使いにあやされながら、牡丹の花にじゃれる獅子を演じる。踊りは月の輪・火の輪より始まり、玉使い(金の玉、銀の玉)~大太鼓・小太鼓・獅子・はやし方の順で進む。踊り手はとんぼ返りをしながら「獅子はねる」「こまころび」「かはえ追い」などを巧みに組みあわせる。

 現在、獅子舞保存会がその伝承保存に努め、近年では子供獅子も加わり四人立ちで行われている。「吉無田くんちは」摩利支尊天王神社祭礼に合わせて行われ、内園・井手本・辻後・池山の四自治会の交代で行事が営まれている。当日は宮司による例祭が斎行され子供相撲・獅子舞が奉納される。