長崎県神社庁 大宝の砂打ち

大宝の砂打ち【五島市玉之浦町大宝 事代主神社】

3.JPG 五島市玉之浦町大宝郷、事代主神社の秋まつりは、地元で「ずなうち」と呼ばれる。その名の由来は、御神幸行列の最後尾に、砂鬼と呼ばれるサンドーラ(藁の浅蓋)をかぶった者がいて、砂をだれかれかまわず打ち付けて回ることにある。

 祭事は旧暦9月28日から29日にかけて行われ、28日の宵宮には五島神楽が奉奏され、翌29日に御神幸行列を組んで村まわりを行い豊作と豊漁を祈願する。

 この行列は猿田彦・獅子・幟・御幣・神主・巫女・女形・稲かけ・かけ魚持ち・くわ・トンガ・杵・サンドーラで構成されており、笛・太鼓にあわせて村を一巡する。道中の決まった場所(六ヶ所の田所)ではトンガで土を耕し、サンドーラが砂(種)をまき、トンガで土をかけ、杵でつく所作が行われるが、これは耕作から収穫を表した模擬的農耕神事である。又、サンドーラは前述の通り、見物人や家等をめがけて砂を打ちつけるが、これは災厄を払い疫病退散の為だと伝えられている。

 この祭りは、昭和54年12月8日に無形民俗文化財として、国より選択されている。