長崎県神社庁 古代神相撲

古代神相撲【平戸市野子町 志々伎神社】

2.JPG 平戸島最南端の宮の浦に鎮座する「志々伎(しじき)神社」沖津宮 (おきつみや) で毎年11月8日に行われる。前日夕刻、沖津宮より辺津宮 (へつみや) へ御神幸が行われ一泊。当日午前、志々伎神社辺津宮で例祭斎行(平戸神楽奉納)

 祭典中に世襲の社役である柴山家二家の戸主により「ヤマド祭り」が行われ、その後沖津宮へ還幸。還御祭後に「宮巡り」がある。これは宮司が先導、神職・参列者が続き社殿の周りを回り、一巡する毎に社殿に拝礼し、三巡する儀式である。

 その後に行なわれるのが「古代神相撲」である。この行事もヤマド祭りを奉仕する柴山両家の歴代戸主によって行われる。二人は紋付袴の正装で社殿前の斎場に降りて神殿へ一拝。次いで着物の片袖を脱ぎ双方向かい合い「エイッ」「オーッ」の掛け声で互いに相手の上腕を握って取り組み、左に三回、右に三回まわり、「ヤーッ」の掛け声で互いの手を離し、向かい合って膝をつく。この所作を三度繰り返す。最後に神殿に一拝して神相撲は終了する。

 神相撲は現在の相撲の原形ともいわれ、これらの祭事は、寛文2年(1662年)の『志自岐七社御祭禮帳』の「宮の浦御祭礼」祭事に「三番宮巡り」「五番御相撲」とある。