長崎県神社庁 人生儀礼

人生の節目の祭り・・・人生儀礼

安産祈願
gyoji057.gif 子供は神さまから "授かる" といい、神さまの恵みと考えられてきました。
妊娠五ヶ月目の戌 (いぬ) の日に神社にお参りして安産を祈願し、帯祝いを行ないます。帯祝いとは、大切な子を授かった身に感謝し、岩のように丈夫に育ちますようにとの意味を込められた「岩田帯」をしめる習わしのことです。犬は多産で安産であることから、これにあやかって戌 (いぬ) の日にお参りします。

産湯
gyoji052.gif 子供が生まれて、すぐに浴びせる湯のことを産湯といいます。
 産湯は産土 (うぶすな) の神さま【地元の神さま】がお守りくださる土地の水のことで、産湯で子供を清め、生命の発展を祈ります。

お七夜・命名
gyoji053.gif 出産後、七日目にお祝いをすることを「お七夜 (おしちや) 」といい、名前を決めたり、初めて産着の袖に手を通すことが行なわれます。
これは、昔は子供が誕生しても、必ずしも無事に育つとは限らなかった事から、七日目を大事な節
          目としお祝いしたのが始まりです。

初宮詣
gyoji055.gif 近くの産土の神さまに子どもが誕生したことを報告し、正式に氏子入りをする慣わしを「お宮参り」または「初宮詣(もうで) 」といいます。
 お宮参りの日は、一般的に男児は生後31日目、女児は生後33日目にお参りします。お宮参りの前に、母親の里方から生まれた子に晴れ着 (紋付羽織) を贈ります。
 当日は、赤ちゃんとともに両親や祖父母もお宮にお参りします。

お食い初め
gyoji054.gif 人間の生活においては "食" は全ての基本となるものです。
 生後百日を過ぎると、食べ物に一生困らないようにとの願いから、お膳を用意して食べる真似をする儀式を行ないます。これを「お食い初め (おくいぞめ) 」といい、ちょうど百日目にお祝いすることから「百日 (ももか) の祝い」とも呼ばれます。
 お膳には赤飯や鯛などを載せ、また地域によっては歯が丈夫であることを祈り、お膳に小石を一緒に載せる所もあります。

初節句  生まれてから最初に迎える節供(句)を「初節供」といい、子供の健やかな成長を祈ります。

端午の節供
gyoji020.gif 男の子は端午の節供といい、5月5日に鯉幟 (のぼり) や武者人形を飾り、男の子らしく逞しく成長することを祈るとともに、邪気を祓うとされる菖蒲の茎を浴槽に入れた菖蒲湯に入ります。

桃の節供
gyoji013.gif 女の子は桃の節供といい、3月3日に雛人形を飾り、ちらし寿司・甘酒・蛤 (はまぐり) の吸い物などをいただいて、お祝いをします。地域によっては、身に付いた穢 (けがれ) などを雛人形に移して、川や海に流すといった「流し雛」を行なうところもあります。

七五三詣  男児・女児とも数え年の三歳 (髪置) と 男児五歳 (袴着)、女児七歳 (帯解) のお祝いとして、近くの氏神さまへお参りして、
       これまでの成長を感謝し、これからの幸福を祈る習慣を「七五三詣」といいます。

gyoji037.gif【千歳飴 (ちとせあめ) 】について
 七五三には欠かせない千歳飴には鶴・亀・松竹梅などめでたいものが描かれています。
 子供の幾久(いくひさ)しい健やかな成長を祝い願って"千歳飴"と名付けられています。

髪置 (かみおき)・・・男女とも三歳
髪置 (かみおき) は男女児ともに行なわれた儀式で、それまで剃っていた髪を、この日を境に伸ばし整え始めたとされます。

袴着 (はかまぎ)・・・五歳の男児
袴着 (はかまぎ) は男児の五歳の儀式で、袴を着け始めたことに由来します。

帯解 (おびとき)・・・七歳の女児
帯解 (おびとき) は女児の七歳の儀式で、それまで付け紐で着ていた着物から帯でしめる着物を着け始めたことに由来します。

昔は七五三詣を終えると、地域社会の一員として扱われるようになりました。

入学・卒業・就職
gyoji056.gif 子供の入学や卒業なども人生の大きな節目といえるでしょう。氏神さまにお参りをして、今後のさらなるご加護をお願いします。

成人式
gyoji058.gif 昔は、男子は十五歳、女子は十三歳頃になると元服といい、髪型を改めるなどして、社会から大人として認められるための儀式を行ないました。現在は、社会人として選挙権などのさまざまな権利が与えられ、それと同時に法律上の責任や義務も生じ、大人らしい行動や考えを自覚する大切な節目といえます。
 無事に大人の仲間入りができたことを感謝し、氏神さまにお参りしましょう。

神前結婚式
gyoji059.gif 結婚は、数ある人生儀礼の中でも最も晴れやかな人生の節目といえるでしょう。
 神さまのおはからい (御神縁) によって結ばれた二人が、神さまの前で人生の苦楽をともにして明るく楽しい家庭を築き、子孫の繁栄をはかることを誓います。
 それぞれの家庭が幸せで安らかな家庭を営めば、健全な社会が構築され、ひいては国の繁栄や世界の平和がもたらされるのではないでしょうか。

【三々九度 (さんさんくど) 】について
 神前結婚式では新郎新婦が互いにお酒を飲み交わし、夫婦の契りを固める「三々九度」という儀式があります。
 平安時代には公家の元服の祝いの際にも行なわれていました。三度を三度重ねることで、縁起のよい数といわれる陽数、一、三、五、七、九の数の中で最も大きな数である九になり、幾久しく幸せな家庭が続くようにといった願いが込められています。

厄年
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 古来、一生のうちで災難にあいやすいので、忌み慎まねばならない年があるといわれてきました。その年齢を一般に「厄年」といいます。
 他県では前厄・本厄・後厄などありますが、長崎県では男性は数え年41歳(前厄の年)に厄入、翌年に厄明、女性は数え年33歳に厄入、翌年に厄明をするのが一般的です。

長寿の祝い
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還暦 (数え年61歳) 干支 (えと) が60年で一巡し、再び生まれた年に戻ることから、61歳の年の数を「暦が還る」といいます。生まれたときの赤ちゃんに戻る意味で「赤」のちゃんちゃんこを着て頭巾をかぶり、無病息災と長寿を寿ぎます。

古稀 (数え年70歳) 今でこそ珍しい事ではありませんが、昔は70歳まで生きるのはとても長寿で珍しく「人生七十古来、稀(まれ) なり」という言葉にちなんで「古稀」といいます。

喜寿 (数え年77歳) 「喜」の字の草書体が「七十七」に見えることから喜の字の祝いともいいます。

傘寿 (数え年80歳) 「傘」の略字が、八十に見えることに由来します。

米寿 (数え年88歳) 米の祝いともいわれます。米の字を分解すると八十八になることに由来します。

白寿 (数え年99歳) 「百」から「一」を引くと、「白=99歳」という字になることに由来します。

上寿 (数え年100歳) 長寿を上、中、下に分けたとき、上を100歳、中を80歳、下を60歳としています。